板書のチョーク色分けのコツ!授業が見やすくなる黒板術
どうも、天津です。
板書をしていて、「ごちゃごちゃして、何が大事ポイントなのか子どもたちに伝わりにくい…」とチョークの色分けついてお悩みではないでしょうか?
今回の記事では、子どもたちの“見やすさ”や“分かりやすさ”を高め、学習への取り組みを支えるチョークの色分けのコツをわかりやすく解説します。

この記事は以下のような人におすすめ!
- どのチョークの色を何に使えばよいのか知りたい
- 板書の色分けのルールをつくりたい
- キーワードを目立たせて理解を深めたい
この記事を読めば、授業において「情報を整理して伝える」「子どもたちが黒板を読み取るハードルを下げる」「ノートへの書き写しをスムーズにする」という、実践的かつ即効性のある板書改善ができるようになります!
結論:少ない色・意味のある色使い
チョークの色をむやみに増やすより、使う色を4つに絞り、それぞれの色に明確な「役割」を持たせることで、見やすく伝わる板書を実現することができます。
多色の板書は見た目が華やかに見える一方で、子どもにとっては情報が散らばり、何が重要なのか分かりにくくなってしまいます。
さらに、色鉛筆を何度も持ち替えさせると、「どの色で書けばいいの?」と迷ってしまい、集中力を途切れさせる原因にもなりかねません。
白・黄・赤・青のチョークに役割を決めて統一すると、黒板を見た瞬間に「ここがポイント!」「注目すべきところ!」と直感的に理解できるようになります。
- 少ない色=白・黄・赤・青の4色
- 意味のある色使い=それぞれの色に役割を持たせる
白チョーク:すべての土台になる色

黒板板書で最も基本となるのが「白チョーク」です。
授業の中心となる本文や説明、日付、問題文などの“授業の土台となる情報”はすべて白で書くことで、板書のベースをしっかり安定させられます。
色チョークで強調する部分が増えても、白チョークがあるおかげで「全体の構造」がブレず、子どもたちは授業の流れを追いやすくなります。
白だけでも伝わる板書が大前提
色チョークを使わずに、白チョークだけで板書しても「見やすい・分かりやすい」ことが不可欠です。
色チョークに頼りすぎると、色が使えない環境や色覚の違いがある子には情報が伝わりにくくなるからです。
白チョークだけで構成された板書でも、下記のように工夫すれば十分に学習内容が整理され、子どもたちにしっかりと伝わります。
また、白チョークは、濃い深緑の黒板背景に対してコントラストが高く、遠くの席からでもくっきり読める安心感があります。

板書計画を立てる場合、まず白チョークだけでどのように構成するか考えるようにすると、あとから強調したい部分にだけ色チョークを加える判断がしやすくなります。
黄色チョーク:大事なポイントを強調する色

板書で最もインパクトを出せる色が「黄色チョーク」です。
白チョークが「説明」や「本文」の役割を担うのに対して、黄色チョークは “ここは必ず覚えて!”という強いメッセージを一瞬で届ける色になります。

今日覚えてほしいのはココです!

黄色だから大事なんだね!
学級あるいは学年の共通認識として 「黄色チョーク=大事なポイント」 と決まっていると、ノート整理や振り返りも劇的に効率アップします。
- 覚えるべきキーワード(新しく習った言葉や活用につながる語句)
- 単元の中心となる語句(学習の軸になる概念)
- 授業の展開が変わるきっかけをつくった子どもの発言や考え
視点のナビゲーターとしても活躍
授業中、すべての子どもが常に板書の内容を完璧に追えているとは限りません。
特に途中で意識がそがれる子は、「どこ見ればいいの?」「何が大事なんだっけ?」と迷いがちになりますが、そんな時は黄色チョークが視線のナビゲーターになってくれます。
白チョークで本文をしっかり書き、その中に黄色チョークの文字がひとつ光ると、子どもは自然に視線を移し、見るべきところを迷わずに捉えられるようになります。
また、黄色チョークは、白チョークよりも濃い深緑の黒板背景とのコントラストが高く、遠くの席からも抜群に見やすい色です。
赤チョーク:まとめと注意喚起を示す色

赤チョークは、「まとめ」と「注意喚起」を示すための“線専用の色” として使うのがおすすめです。
文章を書くためではなく、下線・枠線・囲み線・矢印などに限定して使うことで、板書にメリハリが生まれます。
特に、授業の最後に出てくる「今日のまとめ」や「ここだけは気をつけよう」というポイントを、赤い線でスッと引くと、子どもたちの意識がそこに集まります。
- 今日の学びを一言で表した「まとめ」の囲み線
- 今後の学習でも繰り返し登場するポイントの下線
- 間違えやすい部分を示す矢印
目立ちすぎるので控えめに
赤チョークは目立つぶん、「便利だから」といってあちこちに使いすぎるのはNGです。
黒板に赤い線が増えると、黄色チョークの文字もあるため、子どもたちからすると、「結局どこが一番大事なの?」という状態になりかねません。
“赤は最大2〜3か所まで”と自分でルールを決めておくと、情報の優先順位も整理され、板書がぐっと洗練されて見えます。
ただし、赤チョークは、黒板の色や照明の条件、子どもの色覚のタイプによっては見えづらい色なので、文字を書くのは基本的に避けましょう。
青チョーク:思考を促す色

青チョークは、「考えるきっかけ」を示す色として使うのが最適です。
黒板全体を整理する白チョークや大事な内容を示す黄色チョーク・赤チョークとは異なり、青チョークは「考えるところ」や「問いがあるところ」を示す役割を担います。
子どもの思考を広げたり深めたりする要素を青チョークでわかるようにしておけば、子どもたちは視線を向け、考える姿勢に切り替わりやすくなります。
- 「〜しましょう」という「めあて」や「課題」の囲み線
- 「〜でしょうか」という「問題」の囲み線
- 「なぜでしょうか?」という「疑問」の囲み線
- 子どもたちが見つけた「問い」や「気づき」を示す下線
補助線としても活用
青は落ち着いた色味なので、図や資料の補助線としても非常に使いやすい色です。
文字情報(白・黄)と視覚情報(青)が混同せず整理されるため、理解がスムーズになります。
また、青チョークで図や線を引くと、赤チョークほど強い主張にならず、優しく情報を追加できます。
ただし、青チョークは便利な一方、赤チョークと同様に色覚の違いによっては見えづらい子がいる可能性があるため、青は線や枠などの補助的な役割に限定し、文字には使わないようにすると安心です。
まとめ
今回は、子どもたちの“見やすさ”や“分かりやすさ”を高め、学習への取り組みを支えるチョークの色分けのコツについて紹介しました。
- 白チョーク … 本文・説明を示す。すべての情報の土台!
- 黄色チョーク … 大事なキーワードを一発強調
- 赤チョーク … まとめや注意喚起を示す線に限定して使う
- 青チョーク … 問い・課題・問題・考えるポイントを示し思考を促す
この記事を読んだことで、黒板を見るだけで子どもが「どこが大事かひと目で分かる」板書ができるようになります。
また、ノート整理の効率も上がり、授業の理解が深まり、復習がしやすくなるはずです。
黒板は子どもの学びを導く道しるべだからこそ、今日からぜひ意味のあるチョークの色分けを実践していきましょう!

