メンタル

【体験談2】うつ病とパニック障害に悩む人生を告白!

天津シンギ / Shingi Amatsu

どうも、天津です!

うつ病やパニック障害などの“心の病”を発症し、「いつも疲れていて休んでも回復しない」「自分を価値のない存在だと感じる」とお悩みではないでしょうか?

この記事では、シリーズに渡って「私自身のうつ病とパニック障害の体験談」を告白します。

天津
天津

この記事は次のような人におすすめ!

  • 心の病に苦しんでいるのは自分だけではないのか知りたい
  • 将来が見えず、不安でいっぱいになる
  • 周囲の人に病気を理解してもらえない
  • 急に気分が良くなったり悪くなったりする

今回紹介する【体験談2】うつ病とパニック障害に悩む人生を告白は、シリーズ2回目となります。

前回の記事
【体験談1】うつ病とパニック障害に悩む人生を告白!
【体験談1】うつ病とパニック障害に悩む人生を告白!

シリーズを重ねるごとに、心の病を克服できるようなヒントが出てくるかもしれないので、ぜひ最後までお読みください!

それでは、どうぞ!

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パニック障害(パニック症)とは

前回の記事に載せてある私が中学3年生の頃に発症したパニック障害(パニック症)とは、突然の強い恐怖や不安感に襲われる疾患のことです。

このパニック発作は予測不能で、特定の状況に限らず発生します。

発作時にだけでなく様々なところで身体的および精神的な症状が現れ、生活の質や日常生活に大きな影響を与えます。

パニック発作の特徴

パニック症の中心的な症状は「パニック発作」です。

これは、突然の激しい恐怖や不安感で、以下のような症状が急激に現れます。

パニック発作の特徴
  • 心拍数の急激な上昇:心臓が激しくドキドキし、心拍数が増加する
  • 息切れや呼吸困難:呼吸が速く浅くなり、息が苦しく感じる
  • 胸の痛みや不快感:胸に圧迫感や痛みを感じることがある
  • めまい、ふらつき:頭がくらくらし、立っていられない感覚がある
  • 発汗、震え:体が異常に汗をかいたり、震えたりする
  • 吐き気や腹部の不快感:胃がむかつく感じや、腹部に不快感を感じる
  • 冷や汗や熱感:体が異常に冷たく感じたり、逆に暑く感じる
  • 手足のしびれや感覚の異常:手足がしびれたり、感覚が鈍くなる

身体的および精神的な症状

パニック症になると、以下のような身体的および精神的な症状も現れます。

身体的および精神的な症状
  • 強い恐怖感:「今にも死んでしまうのではないか」「コントロールを失うのではないか」と感じることがある
  • 現実感喪失:周囲の現実がぼやけたり、夢の中にいるように感じることがある
  • 離人感:自分が自分でないような感覚や、自分を外から見ているような感覚になる
  • 持続的な不安:次の発作がいつ起こるかという不安が常にある
  • 過度の心配:心臓発作を起こすのではないか、または気が狂うのではないかという強い恐怖がある
  • 回避行動:特定の場所や状況を避けるようになり、生活に大きな制約が生じる

発作の頻度と状況

パニック発作は、特定の状況や場所でなくても突然発生することがあります。

例えば、以下のような場面で発作が起こることがあります。

パニック発作が起きる場所
  • 狭いところ:電車や車の中で突然の発作に襲われる
  • 人混みの中:多くの人がいる場所で発作が発生することがある
  • 静かな場所で一人きりの時:家で一人でいる時に発作が起こることもある
  • ストレスの多い場面:仕事や人間関係でストレスが高まると発作が発生しやすくなる

パニック症のまま高校時代を乗り切る

どうにか中学校を卒業して高校に入学できた私は、得体の知れない症状に苦しみながら3年間を過ごしました。

当時の病院の診断では「異常なし」とされ、投薬治療などを受けずにいました。

現在なら、素人判断ですが「パニック障害」と診断されていたかもしれません。

高校生の頃になるとパニック障害の症状は少し落ち着いてきたものの、通学の電車の中ではパニック発作の恐れを感じ、常に疲労感や離任感、吐き気に悩まされていました。

上手くいかなかった交友関係

せっかく友達が遊びに誘ってくれたのに、遊んでいる途中で体調が悪くなって帰ったり、断ったりすることが多かったです。

クラスメイトから「あいつは変な奴だ」と陰口を言われ、独りで過ごす日々でした。

休み時間は机で寝て過ごし、昼休みは誰もいない屋上近くの階段で時間を潰していました。

気持ちが悪くなるので、母親が作ってくれたお弁当をなかなか食べることができなくて、無理して食べてトイレで吐くこともあれば、何も食べないで持って帰ることもありました。

休み時間は本来「休憩する時間」ですが、私にとっては気が全然休まらない苦痛の時間でした。

楽しみはアルバイトと好きな子の存在

小遣い稼ぎで始めた週2回のコンビニのアルバイトは、高校生の頃の私にとってかけがえのない思い出です。

レジ打ちなどの接客は最初のうちは緊張しましたが、仕事に慣れてくると素早く行動することができるようになり、自信になりました。

仕事を一つずつ覚えてくることが成長と実感でき、アルバイトをしている時間が病気のことを忘れられる唯一の時間でした。

店長やオーナーからも褒められたり、同じシフトに入った人と仲良くさせてもらったりするなど、“仕事をする楽しさ”を味わえたことから、個人的には高校生からアルバイトをすることをオススメしたいです。

また、同じクラスにいた好きな女の子は、私の心を支えてくれた大切な存在でした。

「おはよう」と必ず挨拶をしてくれたり、体調が悪くて気持ちが塞ぎ込んでいると「大丈夫?」と声をかけてくれたりするなど、本当に優しい子。

今でも「あの時はありがとう」とお礼を言いたいですね。

剣道部で体力や精神力を鍛えるが…

高校に入って剣道部に所属しました。

しかし、疲労感や不安感に襲われると部活を欠席することが度々ありました。

この得体の知れない症状を克服するためには心身ともに鍛えるしかないと思い、剣道部に入って練習を積み重ねたものの、決して症状が良くなることはありませんでした。

当時、パニック障害への理解が自分や周囲にあれば、体調に合わせて剣道の練習ができたかもしれません。

体調が万全の状態で剣道の練習に打ち込むことができなかったことが、後悔になっています。

また、慢性的な腰痛にも苦しんでいました。

剣道部の練習で腰を痛めているのだろうと思い、整骨院に通ったり、腰に湿布を貼ったりしていましたが、治ることはありませんでした。

心の病気は気持ちの問題ではない

どんなに心身を鍛えても、心の病がどうにかなるものではありません。

心の病を抱えている人に対して「精神力が弱い」「本人の心の問題」「気合でなんとかできる」とする考え方は、誤解に基づいたものであり、実際には正しくないのです。

最近のニュースでは、以下の報告がされています。

さまざまな精神疾患などに関連しているとされ、これまで詳しい働きが分かっていなかった遺伝子が脳の神経細胞の発達に影響を与える仕組みをマウスを使った実験でつきとめたと国立精神・神経医療研究センターなどのグループが発表しました。

この研究は、国立精神・神経医療研究センターの星野幹雄部長などのグループが国際的な科学雑誌に発表しました。

グループでは、ダウン症との関連や統合失調症などの精神疾患との関連が指摘され、これまで詳しい働きが分かっていなかった「DSCAM」という遺伝子に注目し、この遺伝子を人工的に働かなくさせたマウスにどのような影響が出るかを調べました。

その結果、遺伝子が働かないマウスでは、小脳の神経細胞で、シナプスから放出された余分な神経伝達物質が効率よく吸収されず、過剰に残ってしまうことでシナプスの発達が妨げられていることが分かったということです。

グループによりますと、この遺伝子は特殊なたんぱく質に働きかけて神経伝達物質の吸収を促す働きをしていたということで、研究を行った星野部長は「この遺伝子の機能が失われれば、結果的に神経の機能に悪影響が起きることがわかった。今後さらに研究を進め、人に適用できるような治療法の開発につなげていきたい」と話していました。

「胸に手を当てて考えろ」はウソ!?

「胸に手を当てて考えろ」というフレーズは、日本の文化や教育の中でよく使われる表現です。

多くの場合、自分の感情や信念に基づいて正しい判断をするよう促したり、反省をさせたりする意味合いがあります。

しかし、この表現が私にとってはウソの言葉に感じてしまいます。

胸に手を当てれば聞こえてくるのは、「心臓」の鼓動だけです。

心臓は血液を全身に送り出すポンプの役割を果たしているだけであって、思考する機能は備わっていません。

私たちの考える働きを持っている臓器は「脳」です。

つまり、心の病というのは心臓ではなく「脳」の病気なのです。

周囲の人に理解してもらいたいのは、心の病(精神疾患)は気持ちの問題ではなく、脳の病気を患っており、それによって様々な不安や恐怖を感じたり、身体に症状が出てしまったりして苦しんでいるということです。

「精神疾患=心の風邪」とは少し違う

「心の風邪」という表現は、精神疾患を指す際に使われることがあります。

この表現は、精神疾患が誰にでも起こりうる一般的な健康問題であること、また適切な治療と休養によって改善が期待できることを示すために用いられます。

これにより、精神疾患に対する社会的な偏見や誤解を減らし、治療を求めやすくする効果を狙っているようです。

ただし、この比喩が正確ではないと私は感じています。

精神疾患は、風邪と比べて治療が複雑で長期間を要する場合が多く、個々の症状や原因が非常に多様であるため、一概に単純な風邪とは言えないからです。

「精神疾患=心の骨折」とも少し違う

「心の骨折」という表現も、精神疾患を説明する際に使われることがあります。

この比喩は、精神疾患が深刻な影響を与えること、そして適切な治療と時間が必要であることを伝えるために使用されます。

骨折が明確な治療プロセスと回復期間を要するように、精神疾患も適切な介入とサポートを必要とすることを示唆しています。

この表現は、「心の風邪」と比べると、精神疾患の深刻さや回復に向けた努力の必要性をより強調するものです。

しかし、どちらの比喩も完全には当てはまらない面があります。

精神疾患のメカニズムは完全に解明されていない

精神疾患は、風邪のように誰でもかかる可能性があり、骨折のように長い治療期間を要する病気であることは確かです。

精神疾患の原因には、遺伝的要因、脳の化学的不均衡、脳の構造的変化、外傷後ストレス、環境的ストレスなど多岐にわたる要因が関与しているとされています。

これらの要因がどのように組み合わさって症状を引き起こすのか、またなぜ特定の人にのみ影響を与えるのか、そのメカニズムは解明されていません。

いつの日か、精神疾患のメカニズムが完全に解明され、即効性のある治療法(治療薬)が確立されることを願っています。

まとめ

今回の記事では、「私自身のうつ病とパニック症の体験談」のシリーズ2について解説してきました。

次回、体験談のシリーズ3の記事では「私の大学時代とうつ病」についての話をしていきたいと思います。

次回の記事
【体験談3】うつ病とパニック障害に悩む人生を告白!
【体験談3】うつ病とパニック障害に悩む人生を告白!

以上、最後までお読みいただきありがとうございました。

天津
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管理人
【働き方改革リーダー】YUMETO Me(ユメトミ)とは、心の不安や悩み、身体の疲れを抱える皆様に向けて、今日よりも明日をラクに生活できる情報を発信するセルフメディアです。心の病で休職・復職をした体験と、教員として培った長年のノウハウをもとに「働くをラクにすること」を提案します。
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