【体験談5】うつ病とパニック障害に悩む人生を告白!
どうも、天津です!
うつ病やパニック障害などの“心の病”を発症し、「いつも疲れていて休んでも回復しない」「自分を価値のない存在だと感じる」とお悩みではないでしょうか?
この記事では、シリーズに渡って「私自身のうつ病とパニック障害の体験談」を告白します。
この記事は次のような人におすすめ!
- 心の病に苦しんでいるのは自分だけではないのか知りたい
- 将来が見えず、不安でいっぱいになる
- 周囲の人に病気を理解してもらえない
- 急に気分が良くなったり悪くなったりする
今回紹介する【体験談5】うつ病とパニック障害に悩む人生を告白は、シリーズ5回目となります。
シリーズを重ねるごとに、心の病を克服できるようなヒントが出てくるかもしれないので、ぜひ最後までお読みください!
それでは、どうぞ!
短期間のお休みから復帰へ
パニック障害が再発して診断を受けたばかりの頃は、ベッドから起きられない状態が続きました。
以下のような症状が心身に出ていました。
- 吐き気
- 動悸
- 目まい
- 頭痛
- 手足が冷たい
- パニック発作への恐怖
- 死への恐怖
- 強い不安
- 焦燥感
- 眠気
- 身体がダル重い
- 力が入らない(脱力感)
- 首の痛み
- 腰痛
- 悪寒
- 思考力の低下(人の話が理解できない、言葉がまとまらないなど)
毎日が本当に苦しくて、「この地獄から抜け出すにはどうしたらいいのか?」とばかり考えて過ごしていました。
ひたすらテレビ番組を見て気を紛らわせていても、身体の痛みだったり、精神的に不安定になったりして、生きた心地がしませんでした。
気持ちが悪くて、食事も喉が通らない状態に。
しかし、なんとか食べることができた唯一のものは「inゼリー」でした。
しばらくinゼリーしか口にできなかったことと、ずっとベッドで寝たきりだったため、体重が5キロも減少してしまいました。
顔も青白く、げっそりしていました。
仕事へ戻ろうとする焦りと虚無感
「仕事をやらなければならないのに」「寝ているわけにはいかない」「職場のみんなに迷惑をかけている」と思い、ベッドで起き上がろうとするのですが、力が入らなくて無理でした。
これまで長期間休むことがなかったので、「休み方」を忘れていました。
身体は休めても、心が全然休まらないのです。
主治医から「しっかりと休んでください」と言われているのに、自分では「休んでいる場合じゃないよ」と反発したかったのでしょう。
それに、自分が休んでいることを認めたくなかったのです。
今思うと、それが自分自身を苦しめることになっていたかもしれません。
なんとか職場に復帰
2〜3週間が経ち、薬の効果も出てきたので、少しずつ調子が良くなってきました。
6年生を担任していたこともあり、無事に卒業をさせたいという強い思いから、復帰をすることを決断しました。
ただ、復帰してからの記憶が少ししかありません。
これ以上は体調が崩れないようにしようと定時で帰ることを心がけ、必死で仕事をしていたことだけは覚えています。
そして、3月に6年生を卒業させることができました。
本来ならば、卒業式が終わった後に「卒業を祝う会」を開いて、同僚の先生達からお祝いの言葉をいただくところですが、私はその会に参加する気力さえ残っていませんでした。
4月になり、長い休職期間に入ることになったのです。
出口の見えない休職期間
普通の風邪なら、薬を飲んで数日間寝ていれば治るでしょう。
骨折なら、ギプスを巻いて固定し、長期間安静にしていれば治ります。
風邪や骨折は大変ではないということを言いたいわけではありませんが…。
ところが、精神疾患の場合は「いつ治るのか?」が全く分からないのです。
治し方も人によって様々です。
しかも、聴診器を当てたり、喉の奥を診たり、レントゲンを撮ったりしても、精神疾患であるかどうか分かりません。
もちろん、血液検査をやっても、尿検査、CT検査などを実施しても判明しません。
つまり、治ったかどうかも非常に分かりにくいのです。
ここが精神疾患の厄介なところです。
一応、精神疾患が治ったかどうかを判断する際に考慮される主なポイントはあります。
- 症状の消失または軽減:最も明確な指標は、症状が完全に消失したか、あるいは著しく軽減されたかどうかです。例えば、うつ病の場合は、悲しみや無気力、睡眠障害などの症状がなくなることが期待されます。
- 機能の回復:日常生活や職場での機能が正常に戻ったかどうかも重要です。患者が社会的、職業的、個人的な活動に再び積極的に参加できるようになると、治療の成功が示されます。
- 生活の質の向上:治療によって全体的な生活の質が改善されたかどうかも、回復を評価する重要な要素です。これには、ストレスの管理、対人関係の向上、趣味や活動への興味の回復などが含まれます。
- 持続的な安定:精神疾患が「治った」と言えるためには、改善が一時的でなく、ある一定期間持続していることが重要です。この期間は疾患や個々の状況によって異なります。
- 再発の有無:長期間にわたって症状が再発していない場合、治療が効果的であったと判断されます。再発予防のための継続的な管理やサポートが必要な場合もあります。
- 医師の評価:専門家による定期的な評価が必要で、治療計画の調整や症状のモニタリングが行われます。医師は治療の進捗を詳細に評価し、必要に応じて治療法を変更します。
薬の副作用との戦い
休職期間中の症状としては、短い期間休んでいた時とほぼ同じような状態です。
「再び地獄がやってきた」と思いつつも、「やっと休める」と安堵感もありました。
とにかく寝たくて、寝たくてたまりませんでした。
そして、毎日パニック発作への恐怖や様々な不安感がありましたが、同時に薬の副作用との戦いでもありました。
症状によって薬の量が少しずつ増えていったのですが、その副作用がつらくてたまりません。
とにかく気持ちが悪く、吐き気が酷かったです。
口から胃が飛び出そうになるくらい、吐き続けました。
でも「絶対に治したい」という気力だけで頑張っていました。
外に出ることも戦い
症状が落ち着いてきたものの、長い間ベッドで寝ていたので体力が極端に落ちていました。
主治医からも「外に出て光を浴びるようにしてください。無理をしないように。」と言われていたので、勇気を出してみたものの一人ではどうしても怖くて踏み出せずにいました。
そこで行なったのは、少しずつ行動の範囲を広げる方法です。
まず玄関を出ることから始めて、階段を降りる、家の前の道路を歩く、近くのお店に行く、駅まで行くなど、距離を伸ばして遠くまで歩くようにしました。
症状に波があるため、すぐに範囲を広げることはできず、外に出かけることができる日もあれば、全く外に出れずにベッドで一日中寝ている日もありました。
学生時代とは違って電車に乗ることについての恐怖はなかったので、電車に乗って遠くに行くことにも挑戦し、自信をつけていきました。
復職に向けた準備
パニック障害の症状が3歩進んで2歩下がるような形で少しずつ治ってきた感触があったので、主治医の許可を得て復職の準備を始めました。
以下に書いたトレーニングは、どれも順調に進んだものはありません。
何事もなくトレーニングを進めることができればいいのですが、予定をしていても行くことができなかったり、ジムに着いても気分が悪くてすぐに帰ったこともありました。
体力を戻すためのトレーニング
休職中に落ちてしまった体力を取り戻すために、私はいくつかの方法を試しました。
まず、スポーツジムに通い、筋力トレーニングを行いました。
筋トレは、体全体の筋肉をバランスよく鍛えることができるため、持久力やスタミナの向上にも役立ちました。
また、ダンスのプログラムにも参加しました。
ダンスは楽しく体を動かせるため、ストレス発散にもなりますし、リズム感や柔軟性を高める効果もありました。
さらに、ランニングマシーンで走るようにしました。
ランニングは心肺機能を高め、持久力を養うのに最適でした。
仕事に戻るためのトレーニング
体力が戻ってきたら、次は仕事に必要なスキルを再確認するためのトレーニングを行いました。
私は近隣のカフェにパソコンを持って通い、仕事の感覚を取り戻すためにデータファイルの整理や教材研究などの作業を行いました。
カフェという公共の場で作業することで、自宅とは違う環境に身を置き、集中力を高める効果がありました。
カフェでの作業では、まず自分にとって最も集中しやすい時間帯を見つけることから始めました。
朝の静かな時間帯や、午後の少し混雑する時間帯など、環境に応じて作業を行いました。
また、作業を効率的に進めるために、事前にタスクをリストアップし、優先順位をつけて取り組むようにしました。
このようにして、徐々に仕事のペースを取り戻すことができました。
職場でのリワーク
4月の職場復帰を目指して、私は2月から定期的に職場に通い、仕事の手伝いを始めました。
職場に足を運ぶことで、実際の業務環境に慣れ、同僚や上司とのコミュニケーションを再構築することができました。
職場でのリワークは、復帰後のスムーズな業務遂行に不可欠だと感じました。
最初は簡単な仕事から始め、徐々に業務量を増やしていくことで、無理なく仕事に復帰することができました。
具体的には、書類整理や簡単なデータ入力などの業務から始め、発言はしませんが会議に参加させてもらったり、4月からの新年度の準備の手伝いをしたりました。
このように段階的に業務に慣れていくことで、多少のストレスを感じたものの、自然に職場に戻ることができました。
お世話になった職場の先生方には本当に感謝しています。
カウンセリング
2週間に1回程度のカウンセリングを受けていました。
学校にはスクールカウンセラーが週1回のペースで来て、保護者や子どもの支援を行なっているので、カウンセラーの仕事を何となく知っていましたが、実際にカウンセリングを自分自身が受けるのは初めてでした。
カウンセラーは「聴くプロ」と言われることもありますが、本当にその通りで、私が中学生時代から抱えているパニック障害やうつ病のことを全て聞いてくださいました。
これまで周囲が理解できなかったことを受け止め、共感し、質問をして感情を深堀りしてくださったおかげで、気持ちがラクになりました。
まとめ
今回の記事では、「私自身のうつ病とパニック症の体験談」のシリーズ5について解説してきました。
次回、体験談のシリーズ6の記事では「仕事の再開と異動」についての話をしていきたいと思います。
以上、最後までお読みいただきありがとうございました。