「整理」と「整頓」の違いを説明できますか?

部屋やデスク周りをキレイにする際に、「整理整頓」という言葉を思い浮かべることがあると思います。
しかし、「整理と整頓の違いは何か?」と問われれば、意外にも答えられないもの…。
れらは、同じような意味で使用されることが多く、時々混同されます。
しかし、厳密に言えば、これらの言葉は微妙に異なる意味と役割を持っています。
両方とも「整」の「整える」という漢字が使われていますが、“どのように”整えるのか?
ここに明確な違いがあるのです。
それでは、解説していきましょう。
整理とは何?

「整理」とは「必要なものと不要なものを分けて、不要なものを捨てる」という意味です。
例えば、あなたの机の上が荒れているとき、それを整理するためには何が必要でしょうか?
まず、乱雑に散らかっているものを一つ一つ見て、その価値と用途を評価します。
そして、重要な書類、使用頻度の高い文房具、大切なメモなど、必要なものを選び出す作業が求められます。
不要なもの、たとえば古いレシートや使わないペン、重要性の低い書類などは捨てるか、適切な場所に移動させます。
この過程で、あなたが必要とするものとそうでないものの区別が明確になり、その結果、物事が効率的に機能するようになります。
これが「整理」の本質です。
要するに「ものを分けて減らす」ということです。
ものが溢れるほど多すぎて乱れた状態では、片付けることは非常に難しいでしょう。
自分にとって本当に必要なものなのか、不要なものなのか判断し、管理・把握できる分量になるまでものを減らして整えることなのです。
整頓とは何?

「整頓」とは「必要なものを使いやすい場所に置く」という意味です。
要するに「ものを適切に配置する」ということです。
整頓をする作業は、机を整理した後に始まります。
ここでは、整理で選び出されたものが、それぞれが見つけやすく、利用しやすいように配置されます。
例えば、頻繁に使うペンは手の届く範囲に、重要な書類はすぐに参照できる場所に置かれます。
反対に、必要なものがどこに置いてあるのか位置が分からないと、困ってしまいますよね。
また、すぐに使いたいのに、取り出しにくい場所にあったり、毎回違う場所に置いてあったりしたら、探すことに時間がかかってしまいます。
整頓とは、使いやすさ・取り出しやすさ・見やすいさなどを考えて、ものの所定の位置を決めて整えることなのです。
整理整頓は整理→整頓の順で

「整理整頓」と言いますが、「整頓整理」とは言いません。
なぜなら、整理整頓は、整理→整頓という順で行うことが大切だからです。
ものが多い状態で、いきなり整頓から始めてしまうと、どこに何を置いていいのか分からず、なかなかキレイにすることができません。
まずは、必要なものと不要なものに分別し、不要なものを減らして整理をする。
例えば、自宅や職場で「整理」を行うことで、物事が必要なときに容易に見つけられ、生活や仕事がスムーズに進行します。
本当に必要なものだけの配置を決めて、使いやすいように整頓していけば、合理的・効率的かつ衛生的な部屋やデスク周りに生まれ変わるでしょう。
まとめ
整理・・・必要なものと不要なものを分けて、不要なものを捨てて整える
整頓・・・必要なものを使いやすい場所に置いて整える
整理整頓の順番としては、
①必要なものと不要なものに分ける→②不要なものを捨てる→③必要なものを使いやすい所に置く④使ったら元の位置に戻す
そして、時間が経ってものが増え、乱雑になってきたら、①〜④のサイクルを繰り返します。
整理整頓をすることによって、時間の短縮、掃除の手間が減る、ものの管理ができて無駄遣いをしなくなるなど、メリットがたくさんあります。
「整理」と「整頓」の意味を意識することで、部屋やデスク周りをさらにキレイな状態に保つことができるでしょう。
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ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
それでは、次回の記事でお会いしましょう。
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