仕事術

効果的な上司の役割!部下に仕事を教える、それとも教えない!?

天津ユメト / Yumeto Amatsu

上司として部下をどのように育てるべきか?

部下に対しては最初から仕事を丁寧に教えた方がいいかしら?それとも教えない方がいい!?悩むわ。

上司が部下に対して、親切丁寧に仕事を教えることが最良の教育法だと主張する声もあります。

しかし、逆にそれが部下を「指示待ちの存在」に変えてしまう可能性があるとの見方もあります。

この記事では、部下を育てるためには「何を教えるべきか」だけでなく、「何を教えないか」も大切であることを紹介しています。

結 論

上司としての重要な役割とは、部下に「答え」を教えるのではなく、自身の力で問題を解決する能力を育て、その過程で得た成功体験を通じて自己効力感を強化する

それでは、解説していきます。

部下を育てるための自己効力感の育成

まず、私たちが知るべき概念は「自己効力感」です。

自己効力感とは、人が自分自身の力で課題を克服したときに生じ、自信と熱意を生み出す感覚を指します。

この自己効力感は部下を育てるうえで極めて重要な要素となります。

しかし、上司が部下の問題を先回りして解決してしまうと、部下はこの自己効力感を得る機会を失います。

その結果、部下は仕事に対する情熱を失い、指示待ちの存在になってしまう恐れがあります。

上司としての役割は、部下に苦労をさせることではありません。

部下に自己効力感を体験させ、それによる達成感を味わわせることです。

成功体験の提供による部下のモチベーション向上

上司としての教え方を「答えを教える」から「成功の感覚を強化する」にシフトすることで、部下は自身の力で問題を解決し、より多くのことにチャレンジしようという意欲を持つようになります。

親切なアドバイスは部下をつまらなくさせ、自分が創意工夫する余地を奪う可能性があります。

つまり、部下のモチベーションを上げようとするあまり、逆にモチベーションを下げてしまう可能性があるのです。

その代わり、モチベーションを下げてしまう要因を除去し、働くこと自体を楽しむ機会を部下に提供することが重要です。

それにより、部下は「できない」を「できる」に変える瞬間を体験し、その達成感を味わうことができます。

部下の成長を見守る上司の役割

部下が課題を解決したとき、上司であるあなたがすかさず「できるようになったな」「やればできる」と声をかけて褒めてみましょう。

部下は自分の成長を喜んでくれている上司を見て、一層の成長を遂げるでしょう。

上司として大切なのは、自らが直接部下のモチベーションを引き上げるのではなく、その環境を整え、部下自身が自己効力感を得られる状況を作り出すことです。

その結果、かつてはやる気がないと見なされていた部下も、見違えるようなパフォーマンスを見せることでしょう。

結局のところ、上司としての部下への教育は、部下の自己効力感を育み、その達成感を最大化することが大切です。

そして、自己効力感を育てる上で「成功の感覚を強化する」役割が大切であることを理解した上で、さらに重要なのは、部下に対して失敗を恐れずにチャレンジすることを奨励することです。

失敗は、それ自体が悪いことではありません。

むしろ、失敗は学びと成長のための重要なステップです。

失敗から得られる教訓は、成功体験だけでは得られない深みを持っています。

失敗を経験することで、部下はその問題解決に必要なスキルや知識を深め、その結果、自己効力感が向上します。

まとめ

今回は、部下を育てるためには「何を教えるべきか」だけでなく、「何を教えないべきか」も大切であることを解説してきました。

ポイントは、『上司としての重要な役割とは、部下に「答え」を教えるのではなく、自身の力で問題を解決する能力を育て、その過程で得た成功体験を通じて自己効力感を強化する』ことです。

上司としての最も重要な役割は、部下の自己効力感を育てることです。

それは、部下に「答え」を教えるのではなく、自身の力で問題を解決する能力を育て、その過程で得た成功体験を通じて自己効力感を強化することを意味します。

また、失敗を恐れずに新たな挑戦をすることを奨励し、その過程で得られた学びを価値あるものとすること、そして部下の成長を喜び、共有する文化を作り出すことが大切です。

部下を育てることは、単に知識やスキルを伝授するだけではなく、彼らが自己効力感を感じ、自身の力で問題を解決する能力を育てることにあります。

それが真のリーダーシップと言えるでしょう。

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ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

それでは、次回の記事でお会いしましょう。

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天津シンギ
天津シンギ
当ブログの管理人
複数のコンビニ業界に5年近く販売の仕事に携わる。また、小中学校で教員として十数年間勤務する。2023年より本格的にブログを開始。 休職・復職の経験や教員としてのキャリアを生かして、「自分を大切にする、上手な生き方」に関する情報を発信しています。現在はYouTubeやXも含めて拡大中。
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